キレット小屋〜赤岳=約2時間20分 |
キレット小屋を出発。ハイマツ帯を約20分ほど進むと、いきなり本日最大の悪場が出現。この行程で言うキレットとは恐らくここを指すものと思います。ハイマツ帯の端からつながるガレ場の急坂が、ひたすら続く感じ。横幅は上に向かって徐々に狭くなりますが、それよりも立っているのが怖い位の急勾配と路盤の軟弱さに苦しみました。
この難所はクサリはほとんど無く、ホールドになる部分も見つけにくく、ちょうど良い石があってもクラック(ヒビ)が入っていて非常にもろい。おまけにルートが発見しづらく、迷うと引き返すのは命がけ・・・。 作者は実際に一度引き返したのですが、マジ怖かったです。 |
キレット中部 |
キレット上部 |
看板付近からキレットを見下ろす。 |
こんな感じで参考タイムより大幅に遅れ、約1時間20分もかかってようやく腰を下ろせる安全地帯に到着。この場所には「ガレ場につき注意」と書かれた看板があり、それを境に赤岳側はスッパリ切れ落ちていました。あとで見返したら自分の休んでいた安全地帯?は、端から見るとかなりヤバイ感じの所だった。でも安定感抜群で心身ともに休めた〜。 |
安全地帯? |
鉄ハシゴ |
看板と空中に掛かる鉄ハシゴ |
「ガレ場につき注意」看板を後にすると、アルペンムード満点の岩稜歩きとなりますが、今までの足場のもろい急坂に比べたらなんてことは無い感じでした。まず最初にあるのは下端に地面がない空中ハシゴ。その次は岩峰のトラバース。右手に大天狗・小天狗を望みながら約30分で真教寺尾根との 分岐に到着。そこからさらに30分登ると赤岳頂上となります。頂上直下の阿弥陀岳方面からの合流点では久しぶりに人に会えた・・・。 |
岩峰のトラバース |
分岐点の標識 |
分岐点 |
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赤岳〜横岳〜硫黄岳=約1時間30分+約50分 |
赤岳頂上はいつものとおり登山者で賑わっていました。朝から心身とも疲労困憊となってしまった作者は、頂上を素通りし、赤岳頂上小屋前のヘリポートにどっかと座って大休憩をとりました。天気もいまいちだし、疲れちゃったし・・・本当はこの後、ザックをデポって阿弥陀岳往復をするつもりだったけど今回はパスすることにしました。 |
赤岳頂上の社 |
赤岳頂上の社 |
赤岳頂上小屋 |
赤岳頂上 |
ブロッケン現象 |
ブロッケン現象 |
赤岳〜硫黄岳間は作者にとっては慣れた道。
赤岳頂上小屋出発と共に、晴れてきたので少し元気が戻ってきました。しばらく歩いてヤッパリ阿弥陀に行けば良かったと後悔・・・。
この間のレポートはコチラを参照願います。) |
主脈稜線 |
地蔵ノ頭のお地蔵さん |
赤岳〜横岳間の核心部へ |
鉄ハシゴとクサリが続出 |
高度感満点 |
芸術的な岩峰群 |
稜線の西側は要注意 |
眼下に硫黄岳山荘 |
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硫黄岳〜夏沢峠〜根石岳=約40分+約45分 |
硫黄岳を前に、直下の硫黄岳山荘では今後の予定をかなり考えた。行程を換えたツケがまわり、時間が中途半端になってしまう。本当なら、2日目の今日はオーレン小屋あたりに泊まるつもりだったのけど、いまからオーレン小屋に行ったのでは時間が余りすぎるし、かといって麦草まで一気に歩くと、その時間ではバスがない。熟慮に熟慮を重ね、本日は黒百合ヒュッテまで歩くことにした。これがさらに後悔を生む決断となっただが・・・。
さて、ケルンに導かれ硫黄岳山頂まで登った作者は、いよいよ未知の領域である夏沢峠・根石岳方面へ。
登山道はガレ道の下り。ケルンに導かれ約20分ほど下ると、前方の樹林の中に夏沢ヒュッテの屋根が見えてきます。夏沢ヒュッテへはさらに約20分下ると到着します。 |
ガレ場の下り |
硫黄岳方面を振り返る |
夏沢ヒュッテ |
夏沢ヒュッテからは久しぶりに樹林の登りとなります。樹林は箕冠山を過ぎるあたりまでですが、箕冠山の頂上付近でオーレン小屋との分岐となるあたりでは、木陰で休憩できますので、ゆっくり休んでいきましょう。(樹林の)外は一番熱い時間。熱中症に要注意です。
箕冠山を過ぎて樹林を抜けると、再びガレ道となります。坂を下りきった所に根石小屋がありますが、本日は無人(おやすみ?)でした。ですが、トイレと水場は利用できるようでしたので助かりました。真夏でも水温4℃という湧き水を水筒に入れて再出発。根石岳の頂上はもう見えてますよ。(みえているからツライのだけど) |
夏沢ヒュッテ |
箕冠山へ向かう樹林の道 |
根石岳 |
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根石岳〜天狗岳〜黒百合ヒュッテ=約40分+約45分 |
根石岳頂上から望む天狗岳はとても美しかった。反面、期待していた硫黄岳はガスの中に入ってしまい山頂を望めなかった。根石岳からは徐々に樹木が増え、北八ヶ岳っぽくなってきます。緑と茶色の入り交じる登山道は、伸びやかでとても美しい。今までのゴツゴツした雰囲気と共に両方味わえるのが八ヶ岳縦走の楽しみのひとつですね。 |
根石岳頂上 |
根石岳〜天狗岳間の稜線 |
根石岳〜天狗岳間の稜線 |
登山道はガレ場のジグザグ下りで再スタートとなり、天狗岳への登りが終盤となると岩場の道へと変化します。緑色の鉄橋を渡ると天狗岳頂上はもう間近です。
夏沢ヒュッテからは久しぶりに樹林の登りとなります。樹林は箕冠山を過ぎるあたりまでですが、箕冠山の頂上付近でオーレン小屋との分岐となるあたりでは、木陰で休憩できますので、ゆっくり休んでいきましょう。(樹林の)外は一番熱い時間。熱中症に要注意です。
箕冠山を過ぎて樹林を抜けると、再びガレ道となります。坂を下りきった所に根石小屋がありますが、本日は無人(おやすみ?)でした。ですが、トイレと水場は利用できるようでしたので助かりました。真夏でも水温4℃という湧き水を水筒に入れて再出発。根石岳の頂上はもう見えてますよ。(みえているからツライのだけど) |
ジグザグ下り |
天狗岳直下の鉄橋 |
天狗岳(東峰)頂上 |
根石岳頂上から望む天狗岳はとても美しかった。反面、期待していた硫黄岳はガスの中に入ってしまい山頂を望めなかった。根石岳からは徐々に樹木が増え、北八ヶ岳っぽくなってきます。緑と茶色の入り交じる登山道は、伸びやかでとても美しい。今までのゴツゴツした雰囲気と共に両方味わえるのが八ヶ岳縦走の楽しみのひとつですね。 |
根石岳頂上 |
根石岳〜天狗岳間の稜線 |
根石岳〜天狗岳間の稜線 |
天狗岳からは岩場の下り坂。途中ルートに迷いそうになりますので注意して下りましょう。作者はかなり疲れていたので中山峠の十字路まで約1時間もかかってしまった。十字路を左折すると、黒百合ヒュッテまでは約5分の道のりです。 |
長丁場の2日目を終え、小屋でビールを飲みながらやはり阿弥陀岳を往復して本日はオーレン小屋泊まりが良かったと後悔しながら夕刻を迎えました。
急につまらなくなり、翌日は麦草峠まで向かうのをやめ、このまま渋温泉に下山する事にしました。 |
黒百合ヒュッテ |
薪割り |
ここまで縦走できて楽しかったけど、やはり単独行の縦走は難しいですね。ひとりだと無理もするし、不安にもなる。身勝手にもなり、スケジュールがめちゃくちゃになる。今回はずいぶんと反省点が残る山行でした。 |
シラネニンジン |
夕焼け |
天狗岳 |
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