白馬山荘〜杓子岳=約1時間10分 |
早朝4時に白馬山荘を出発。杓子岳直下までなだらかな稜線が続きます。途中、丸山を越える時と、杓子岳直下付近で登りに転じますが、おおむね下り坂中心です。 |
杓子岳 |
白馬鑓ヶ岳 |
杓子岳上部稜線を行く |
杓子岳は直下に巻き道があり、頂上を踏まずに白馬鑓へ進むことができますが、作者とその一行はせっかくなので頂上目指してザレ道の急登へ。杓子岳への登りは勾配がキツいうえ、足下のザレ石がゆるく崩れやすいので、注意して登りましょう。また、落石にも注意してください。 |
白馬岳(杓子岳より) |
写真家? |
前方に鹿島槍ヶ岳発見! |
巻き道との分岐から約15分の急登で杓子岳頂上に到着。後方を振り返ると朝日を浴びた白馬岳と白馬山荘、旭岳が望めます。また、前方には思ったより大きな白馬鑓ヶ岳が登山道をふさぐように居座っています。はやくもアルペンムード大満喫の作者とその一行なのでした! |
白馬岳〜杓子岳の稜線 |
杓子岳頂上で記念撮影 |
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杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜天狗山荘=約45分+約35分 |
杓子岳の頂上から稜線を伝って白馬鑓ヶ岳方面へ歩くと登山道はガレ場の下り坂となり、約15分で先ほどの巻き道に合流すると杓子沢コルと呼ばれる鞍部に到着します。ここからは登り坂となり、約30分で白馬鑓ヶ岳頂上に到着します。
白馬鑓ヶ岳まで来ると右前方に剱岳と立山が大きく見えるようになります。とってもビューティフルです。
さて、登山道は天狗山荘に向けて一気に下りとなります。白馬鑓ヶ岳の南斜面は白一色のガレ斜面です。浮き石の多い斜面をジグザグと下った後、再び登りに転じます。 |
白馬岳方面を振り替える |
白馬鑓ヶ岳頂上 |
白馬鑓ヶ岳の北側 |
立山連峰 |
また登るのかよ〜等と言いながら進むうちに天狗山荘への標識が現れると、またまた下り坂となり、やがて思っていたより立派な天狗山荘が見えてくるのです。 |
天狗山荘へ |
天狗山荘の案内看板 |
天狗山荘 |
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天狗山荘〜不帰キレット(最低鞍部)=約1時間15分 |
天狗山荘では山荘正面の雪渓より溶け出す天然水をいただくことが出来ます。この水はとても冷たくて旨いです。
天狗山荘でひとしきり休憩した後はいよいよ「不帰」と名の付くキレットへ歩を進めます。天狗山荘から「天狗の頭」までは緩やかに登る稜線歩きですが、天狗の頭を過ぎると15分程で「天狗の大下り」の上部に到着。
いよいよ後立山連峰縦走路の最大の難所「不帰キレット」「不帰ノ瞼」へ突入となります |
天狗山荘を出発 |
天狗の頭 |
天狗の大下りへ続く稜線 |
天狗の大下り看板 |
ここで一言。不帰ノ瞼は超難所です。クサリ、ハシゴはもちろん、ほぼ垂直な岩登りもあります。中にはクサリもなければホールド部分(掴まる所)も無い場所があり、本当に危険で怖いです。臆病者の作者は真剣に落ちたくない、死にたくないと思ったほどです。
作者は岩場が苦手なので少々オーバーに表現しがちですが、こういう場所の情報を伝えるうえではかえって臆病で大げさな方が良いかと思います。不帰ノ瞼は十分経験を積んだうえ、同等以上の経験者を伴って挑戦されることを推奨します。 |
不帰キレット |
不帰T峰への緩やかな稜線 |
天狗の大下り |
さて、話を本筋に戻しましょう。天狗の大下りは、下りはじめの数分が一番注意が必要です。クサリがいくつかありますので、ストックを持っている場合はザックに固定しておいたほうが良いでしょう。この最初の難所を越えればあとはジグザグのガレ場下りです。(再びストックが欲しくなります。)最上部から約35分で最低鞍部に到着。ここが不帰キレットです。
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大下りより天狗T峰へ |
不帰T峰頂上 |
不帰U峰全貌 |
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不帰キレット〜不帰U峰(北峰)=約1時間25分 |
いよいよ不帰T峰に取り付きます。といっても不帰T峰への登りは特筆する事はありません。非常に急峻な岩山ですが、今までどおり進めば特に怖い思いをすることなく、T峰〜U峰間の鞍部に到着する事でしょう。 |
不帰U峰への取り付き |
U峰への登り |
不帰U峰の北峰と南峰 |
難所はU峰への取り付いた直後とU峰頂上直前にあります。鞍部から見上げるU峰はほぼ垂直にそそり立つ岩壁。鞍部を出発すると登山道?は一旦岩壁の右に移り、垂直に登った後、稜線の左手(東側)にトラバースします。ここではザックの重みで重心を後ろへ取られないよう注意して下さい。掴みどころのない岩壁をなんとかよじ登って、鉄製の渡り廊下を渡れば最初の難所は終わりです。とはいえ、T峰〜U峰間は全箇所が危険箇所と言ってもいい位の区間ですので、気を抜かず進んで下さい。U峰の東側をトラバースすると、終盤にはU峰の南側に巻き込まれるようにクサリが付いた難所があります。ここは足の短い作者にはかなり怖かったです。南側に出ると直登となります。見上げれば頂上はもうすぐです。U峰の肩の部分からT峰が望めるようになると、ようやく最後のトリとなる少々オーバーハングぎみの岩壁トラバースがあります。ここを通過すると、突然「ここは不帰U峰の北峰」と書かれた看板が現れ、難所をクリアした事を作者とその一行に伝えてくれます。 |
まもなくU峰最後の難所へ |
クサリ場 |
U峰頂上直下のクサリ |
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不帰U峰(北峰)〜唐松岳〜唐松岳頂上山荘=約1時間+約10分 |
不帰U峰(北峰)から先は、不帰V峰(南峰)、唐松岳にかけて特に危険箇所は無く、通常の岩稜歩きとなります。目指す唐松岳頂上は前方にクッキリ見えるあたりからは、少々登りとなります。難所を終えて気が抜けがちですが、最後まで気を引き締め、唐松岳を目指して頑張りましょう!偽ピークにも負けるな〜。 |
「U峰の北峰」頂上の証 |
不帰U峰の南峰へ続く稜線 |
「U峰の南峰」頂上の証 |
唐松岳頂上標 |
絵を描く登山者 |
唐松岳頂上 |
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唐松岳頂上山荘〜八方池山荘=約1時間50分 |
八方池山荘まで標高差770mを一気に下ります。途中の丸山ケルンまでは約25分のガレ場下り、その後、樹林に入って40分ほど歩くと八方池のある第三ケルンとなります。丸山ケルン〜第三ケルン間には扇雪渓と呼ばれる雪渓がありますので時間に余裕がある方はここで雪遊びでもどうぞ。
さて、第三ケルンまで降りると・・・観光客がいます。さらに登山道はサンダルでも歩けるようにガッチガチの木道&階段となります。ペースも気分も一気に落ち込みますが、八方尾根スキー場のリフトまでは、まだ40分も歩かねばなりません。みんな、最後までガンバレ〜!
ちなみに八方池山荘から下界まで作者とその一行を降ろしてくれるリフト(八方アルペンライン)は山麓駅まで大人片道1400円でした。(料金は2008年実績) |
唐松岳頂上山荘 |
八方尾根分岐 |
唐松岳頂上 |
扇雪渓 |
八方池 |
リフト乗り場 |
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