立山(3015m)・剱岳(2999m)
日 数 2泊3日
体力度 ★★★
危険度 ★★★
工 程 1日目=室堂〜一ノ越〜雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山〜剱沢小屋
2日目=剱沢小屋〜剱山荘〜剱岳〜剱山荘〜剱沢小屋
3日目=剱沢小屋〜剱御前小屋〜雷鳥平〜地獄谷〜室堂
歩行時間 1日目=約4時間
2日目=約5時間45分
3日目=約2時間20分
(休憩時間、電車バス等の乗物待時間を除く)
駐車場 扇沢(無料)
歩行日 9月22日〜24日
備 考 剱沢小屋の早朝2.8℃でした。夕方〜朝はメチャクチャ寒いので防寒着は絶対必要。行動中は半袖OK!
面積事項 本サイトで紹介する全ての情報には作者の主観が含まれているものとし、作者登山時による参考データとします。登山計画時や実登山時に本サイトのデータを使用する事は、個人の判断によるものとし、実状と差異が生じた場合でも、本サイト側には一切の責任を持たないものとします。
コース図 & 標高*距離グラフ
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コース図
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標高*距離グラフ(1日目)
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標高*距離グラフ(2日目)
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標高*距離グラフ(3日目)
(地図、グラフはカシミール3Dを利用)
マイカーアプローチ

 今回の登山口となる室堂は、黒部立山アルペンルート上にあります。室堂は通念マイカー乗入禁止となっておりますので、バスなどの公共交通手段を用いて室堂入りとなります。長野県側から室堂に入った作者とその一行は「扇沢駅」に車を停め、トロリーバス→ケーブルカー→ロープウェイ→トロリーバスを乗り継ぎ、約2時間かかって室堂入りしました。途中、黒部ダムのダム堤を歩いたりしますが、ザックが重く観光気分にはなれない一行なのでした。

 前後しますが、扇沢には無料駐車場があり貧乏登山隊にはありがたい限りです。でも、トロリーバス等の乗車賃は扇沢〜室堂往復券で8800円(2006年実績)ととってもエキシペンシブ。このほか荷物代として行きは扇沢駅で210円、黒部湖駅で400円、帰りは室堂駅で400円、黒部ダム駅で210円がかかっちゃいます。

 室堂では立山連峰の大パノラマが作者とその一行を待っていました。(他の人も待ってたかな) 初めからすばらしい景色に圧倒されますが、登山の準備を整えたら、いざ出発です!


扇沢駅

扇沢の無料P

黒部ダム
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室堂(正面はホテル立山)

室堂〜一ノ越=約50分

 いよいよ歩行スタート。
 室堂高原に広がる大パノラマを眺めながら一ノ越まで石畳の道を登ります。登山道は終盤勾配が増してジグザグ登りになりますが、ここでは景色を楽しみながらゆっくり登ってください。
 途中、日本最古の山岳宿泊施設である立山室堂山荘を見ることが出来ます。

 一ノ越には一ノ越山荘と有料トイレがありますので、少し休憩して行きましょう。
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室堂高原の大パノラマ

立山室堂山荘
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一ノ越へ続く道

一ノ越山荘

一ノ越山荘のトイレ
(後ろは雄山への登山道)

一ノ越〜雄山〜大汝山〜富士ノ折立=約50分+約15分+約10分

 一ノ越のトイレ横にある岩稜が雄山への登山道です。この道は始めからガレ場の急登となります。急がず自分のペースで登りましょう。
 この岩稜は特に足場がもろく、また、あまり登山慣れしていない方も挑戦しているため、スリップや落石が多発する区間です。常に頭上に注意を払い、自分も石を落とさないよう慎重に登ってください。

 一ノ越から約50分で雄山頂上に到着します。頂上は雄山神社があり、すごく綺麗な巫女さんがいます。(マジです) 頂上には祠があり、そちらに行くのは有料となります。(拝んでもらうらしいです)

 雄山から大汝山へ約15分と、富士ノ折立までさらに約10分はほとんど標高差のない岩稜歩きです。大汝山の頂上横には休憩所があります。この間は特に注意する箇所もなく景色を楽しめる事と思います。)!
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一ノ越〜雄山間の登山道

雄山頂上と雄山神社

大汝休憩所

富士ノ折立〜真砂岳〜別山〜剱沢小屋=約30分+約45分+約40分

 富士ノ折立からは一気に下りに転じます。
 ものすごい急坂(下り)であるうえ、不安定なガレ場歩きとなりますのでスピードの出し過ぎに注意して無事に降りきってください。約15分耐えて鞍部を通過すると今度は砂状の登りに転じます。砂状の道はとても登りやすく、ずーっとこうなら良いのにって感じです。この上り坂は真砂岳まで続きます。ちょっと長めですが、景色を眺めながらテンポ良く登れることと思います。

 真砂岳の頂上からは内蔵助山荘が見えますが、今回はそちらには寄らず別山を目指します。
 真砂岳から眺める別山はとても大きく、あそこまで登るのかと思うと気が遠くなります。しかもいったん下ってから登り返すのです。ちなみにこの地点ではまだ剱岳は望めません。今日の宿泊地である剱沢は、この大きな別山の向こう側に下ったところです。真砂岳から別山の頂上にある祠がみえますので、頑張って這い上がりましょう!

 別山の頂上で初めて念願の剱岳を望めます。ものすごい迫力!ものすごい美しさ!感動です〜!
 だがしかし、ここから剱沢までの下りもかなり厳しいガレ場の急坂なのでした。疲れも加わって、富士ノ折立からの急降下よりももっと大変に感じる下りですので最後の気力・体力を振り絞って降りてください。下りきって振り返ると分かるのですが、この下り坂の上部はまるでミニザイテングラード(涸沢〜奥穂間)です。危険箇所はないですが、作者としては格好が似てると思います。あ〜辛かった〜。
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真砂岳から望む別山

別山の祠
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ついに登場「剱岳」

剱沢小屋

 剱沢では作者とその一行はテント泊(2泊)でしたが、トイレや売店は剱沢小屋を利用できます。トイレは富山県が設置したバイオトイレとの事です。それでもちょっとニオイますが、こまめに清掃して頂いているようで、不快感はありませんでした。幕営料は1張500円ですが、泊数は関係ないとのことです。つまり何泊でも1幕500円!これにはビックリ。テント場は小砂利が敷いてあり、寝場所としては快適です。

 作者とその一行が訪れたのは9/22〜ですが、この日はかなり冷えこみました。日が落ちると寒くて起きていられないほどだし、夜中も寒くて眠れませんでした。想像以上に寒いので、この時期にテント泊される方は、フリースなどの防寒着を一枚多くザックに入れて来たほうが良いですよ。ちなみに翌朝の気温は時計のデジタル温度計では摂氏2.8℃でした・・・。

剱沢小屋

野営場管理所

トイレ
 
レポート<2日目>
剱沢小屋〜一服剱〜前剱=約25分+約50分

 あまりにも寒い(外気温2.8℃)のでスタートを遅らせ、朝6時に剱沢のテント場を出発。剱山荘までは石ゴロの道。早朝の澄んだ空気を切り裂くようにテンポ良く移動すると約25分で剱山荘に到着。剱山荘は昨年度の豪雪で潰れてしまい、今年は休業して再建設中との事ですが、すでに外観はほぼ完成している模様でした。でも、本当にコレで大丈夫なのかな?

 登山道は剱山荘脇のガレ場の急坂から、いよいよ剱岳山魂へ突入します。ここから先は「岩の殿堂」と呼ばれるに相応しく、足場はすべて岩またはガレ場です。剱山荘〜前剱までは、経験があまりない登山者でも登れるレベルですが、足場が急に狭くなる部分や岩登りっぽい所が全くないわけではありません。

 一服剱のピークに立つと進行方向に大きな岩塊がそびえています。剱!?なんて言葉は発せないように・・・。ここから見えるのは前剱で、剱岳頂上はこの大きな前剱を登って降りたあとで、もう一度登った所です。
 さて、一服剱のピークからは急坂の下りとなり、いったん鞍部に降りてから登り返しとなります。でもこの急な下り坂は思った以上に距離が無く短時間で鞍部に立てますのでご安心ください。でも、鞍部からは強烈な上り坂が続きます。足下はいうまでもなくガレ場または岩そのものですが、この登りではクサリなどの危険箇所は無い反面、体力を消耗する区間です。何度も言いますが、剱岳は目の前のそびえる前剱ピークの向こうです。余力を残しつつ頑張って登ってください。 Highslide JS
一服剱への登り
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一服剱から望む前剱
 前剱に立つと、ようやく剱岳の猛々しい岩塊を目にすることができます。すごい迫力!でも、見えるのは岩壁だけで登山道らしきスジはほとんど見えません。まさかあの壁を登るのぉ〜? 答えはYES!さあさあ、レッツ・ゴーの前に一言。ここまで登って体力的あるいは技術的、精神的にもう限界という方はここで引き返しましょう!ここで剱岳を眺められただけでも頑張ったご褒美と受け止めてください。無理しないでくださいね。無事帰宅できる事が一番ですよ。 Highslide JS
鞍部に下る登山者
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前剱への強烈な登り

前剱〜門(鞍部)〜平蔵の頭〜平蔵のコル=約15分+約15分+約20分

 前剱から先は勇気が必要です。
 ここら先はいよいよ「カニのタテバイ・ヨコバイ」が登場する区間となりますが、じつはその手前にも超怖いポイントがあります。

 まずは、前剱のピークを出発してすぐに登場する「門」と呼ばれる岩棚のトラバース。小ピークの左脇を抜けて少し下ったあと、鉄製の渡り廊下(長さ3m弱)を渡りきると、岩面に沿って半時計方向に平行移動となります。岩棚と言ってもかなり足場が狭くなっていますので落ちないでね。もちろんクサリが付いていますので不安な方はシッカリつかまって通過してください。門を過ぎると次は壁面直降。クサリを頼りに、鞍部までほぼ垂直に降ります。
 無地下りきって鞍部に降り立つと、進行方向左手に岩と岩とのV字シルエットが望めます。さて、ここから平蔵の頭までは上り坂。普通の坂道ですが、岩が不安定な所もありますので気を抜かず進みましょう。

 平蔵の頭では少し休憩しましょう。この先は作者が一番ビビッた岩壁下りです。平蔵の頭を出発すると少し平行移動した後、登りコース・下りコースに分かれます。登りコースは突き当った岩壁を右折です。(下りコースはその壁を降りてくる)
 右折してチョット登ると、ありえない位の高さがある岩壁の上(写真の「平蔵の頭」参照)に出ます。いまからココを下ります。信じられません。鞍部まで約15m程。もちろんクサリが着いていますが、高さがあるだけにかなり怖かったです。(作者はココが一番怖かった〜)
 なんとか下りきると、その先が平蔵のコルとなります。
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剱岳(やっと見られた!)
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門への取り付き
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門通過中1
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門通過中2

シルエット
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平蔵の頭
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ここ登ります

平蔵のコル〜剱岳=約30分

 さあ、いよいよ次に登場するのは「カニのタテバイ」です!
 う〜ん、確かにほぼ垂直の岩壁登りで怖そうだし、手が滑ったらオシマイって感じですね。でも、がっちり渋滞していましたので、作者とのその一行はゆっくり見物してから挑戦しました。最初の3歩・4歩まではそうでもなかったですが、その後で左側へ移るあたりで足場が乏しくなり、ちょっと不安になります。それ以外は足場や持ち手が良いところにあって、どうにか登りきれました。焦ることなく、手足を滑らせなければ通過できますので、みなさんも頑張ってください。

 カニのタテバイを通過した後でも、すこしクサリがあったりしますが、特に危険箇所はありません。ガレ場の上り坂をたどって20分ほど登ると、意外と広い剱岳頂上に到着でーす。
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カニのタテバイ全貌
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タテバイ下部より
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タテバイ(中上部)
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タテバイ(最上部)

タテバイ直後も岩登り
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頂上直下
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剱岳頂上

剱岳〜平蔵のコル〜一服剱〜剱沢小屋=約35分+約70分+約60分

 ようやくたどり着いた剱岳頂上は、意外と広い所ですが、岩が崩れやすいので、あんまり動き回らないほうが良いでしょう。景色はもちろん最高でしたが日本海は雲の下のようでした。

 作者とその一行は祠の前でアホな記念写真を撮って、しばらく休憩してから早めに下山を開始しました。下りの危険箇所はカニのヨコバイ。タテバイよりコワイと言われていますが、作者はタテバイの方が高度感があるし、足場が乏しいので怖かったです。

 頂上を出発してしばらく下ると、正面に平蔵の頭と大岩壁が目に入ります。あの岩壁を下ってきたのかと思うと信じられない気がしますが、今度はアレを登るのです・・・。崩れやすいガレ場を慎重に下っていくと、下り専用コースに分かれたあと、右側に回り込むように降りるポイントが現れます。次の足場が見つかりにくく、ちょっと戸惑いますが、クサリを頼りに勇気を出して右下の足場に降りると、あとはクサリを持ちながら平行移動するだけで通過できます。ここがカニのヨコバイです。あれ?もうおわり?って感じで通過しちゃいました。

 カニのヨコバイの次には今度は長〜いハシゴがあります。なかなか気を抜けないポイントだらけですが、このハシゴを下ると、またもや足場に困るクサリ場が現れます。慎重に降りましょう。下りきったら剱山荘〜剱岳間で唯一のトイレがあります。トイレを通過すると、登り用コース(カニのタテバイ方面)との分岐点=平蔵のコルに出ます。登りでは分岐があった事は気が付かなかったですね。カニタテばっかり見てたのかな・・・。

 次はいよいよ平蔵の頭に向けてあの大岩壁を登ります。途中、クサリが無くなる部分が怖かったです。かなり多くの登山者が歩いたせいか岩面が丸く磨かれていて、とても滑りやすい表面となっていますので、クサリの無い所では本当に慎重に進んでくださいね。

 平蔵の頭からはガレ場の急坂下りが続きます。もう危険箇所はありませんが、ずーっと下り坂。不安定な岩ゴロが疲れた膝に襲いかかります。ココで気を抜いて滑落する登山者も多いと言われます。ここが本当の試練と思い最後まで気を抜くことなく無事下山しましょう!なお、下山路では前剱のピークを踏むことなく巻き道から一服剱へ渡れます。ほんの少しは楽できるハズです・・・。
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難所一望
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カニのヨコバイ

長ハシゴ

下りコースのトイレ

剱山荘が見えれば一安心
 
レポート<3日目>
剱沢小屋〜剱御前小屋〜雷鳥平〜室堂=約45分+約50分+約45分

 早朝、ヘッドライトの明かりを頼りに出発。剱沢から剱御前小屋まではガレ場の上り坂。昨日の疲れもあってすごく遠く感じますが、50分程で剣御前小屋に到着できます。

 剣御前小屋はこのコースでは剱岳を望める最後のポイントです。朝日を受ける剱岳の勇姿をしっかり目に焼き付けたら、室堂に向けて下り一点の坂道に出発しましょう。

 剣御前小屋からの下り坂は通称「雷鳥坂」。でも雷鳥には会えなかったです。登山道は石ゴロの急坂。序盤15分程度は浮き石があってスリップしやすいので、注意して進みましょう。足下が落ち着いてペースが上がると、残り1kmの標識が目に入ります。その先しばらくはテンポ良く進めますが終盤になると、またちょっと歩きにくくなります。最後に沢を渡ると雷鳥平に到着です。

 雷鳥平では室堂までのコースを選べます。どれも同じくらい時間がかかり、非常に選択に迷う所ですが、作者とその一行は「地獄谷」経由で帰りました。他を歩いていないので、なんとも言えないのですが、このコース・・・まさに地獄です。強烈な硫黄臭とムチャクチャ長い階段登りがある事だけをご案内します。ちょっと怖かった。ついでに言うと室堂は遠かった。

剱沢〜剱御前小屋間の登山道

室堂までの下り

雷鳥平

地獄谷へ

ミクリガ池と登山道
 
 

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