| 剱沢小屋〜一服剱〜前剱=約25分+約50分 |
あまりにも寒い(外気温2.8℃)のでスタートを遅らせ、朝6時に剱沢のテント場を出発。剱山荘までは石ゴロの道。早朝の澄んだ空気を切り裂くようにテンポ良く移動すると約25分で剱山荘に到着。剱山荘は昨年度の豪雪で潰れてしまい、今年は休業して再建設中との事ですが、すでに外観はほぼ完成している模様でした。でも、本当にコレで大丈夫なのかな?
登山道は剱山荘脇のガレ場の急坂から、いよいよ剱岳山魂へ突入します。ここから先は「岩の殿堂」と呼ばれるに相応しく、足場はすべて岩またはガレ場です。剱山荘〜前剱までは、経験があまりない登山者でも登れるレベルですが、足場が急に狭くなる部分や岩登りっぽい所が全くないわけではありません。
一服剱のピークに立つと進行方向に大きな岩塊がそびえています。剱!?なんて言葉は発せないように・・・。ここから見えるのは前剱で、剱岳頂上はこの大きな前剱を登って降りたあとで、もう一度登った所です。
|
| さて、一服剱のピークからは急坂の下りとなり、いったん鞍部に降りてから登り返しとなります。でもこの急な下り坂は思った以上に距離が無く短時間で鞍部に立てますのでご安心ください。でも、鞍部からは強烈な上り坂が続きます。足下はいうまでもなくガレ場または岩そのものですが、この登りではクサリなどの危険箇所は無い反面、体力を消耗する区間です。何度も言いますが、剱岳は目の前のそびえる前剱ピークの向こうです。余力を残しつつ頑張って登ってください。
|
 一服剱への登り |
 一服剱から望む前剱 |
| 前剱に立つと、ようやく剱岳の猛々しい岩塊を目にすることができます。すごい迫力!でも、見えるのは岩壁だけで登山道らしきスジはほとんど見えません。まさかあの壁を登るのぉ〜? 答えはYES!さあさあ、レッツ・ゴーの前に一言。ここまで登って体力的あるいは技術的、精神的にもう限界という方はここで引き返しましょう!ここで剱岳を眺められただけでも頑張ったご褒美と受け止めてください。無理しないでくださいね。無事帰宅できる事が一番ですよ。
|
 鞍部に下る登山者 |
 前剱への強烈な登り |
 |
|
| 前剱〜門(鞍部)〜平蔵の頭〜平蔵のコル=約15分+約15分+約20分 |
前剱から先は勇気が必要です。 ここら先はいよいよ「カニのタテバイ・ヨコバイ」が登場する区間となりますが、じつはその手前にも超怖いポイントがあります。
まずは、前剱のピークを出発してすぐに登場する「門」と呼ばれる岩棚のトラバース。小ピークの左脇を抜けて少し下ったあと、鉄製の渡り廊下(長さ3m弱)を渡りきると、岩面に沿って半時計方向に平行移動となります。岩棚と言ってもかなり足場が狭くなっていますので落ちないでね。もちろんクサリが付いていますので不安な方はシッカリつかまって通過してください。門を過ぎると次は壁面直降。クサリを頼りに、鞍部までほぼ垂直に降ります。
|
無地下りきって鞍部に降り立つと、進行方向左手に岩と岩とのV字シルエットが望めます。さて、ここから平蔵の頭までは上り坂。普通の坂道ですが、岩が不安定な所もありますので気を抜かず進みましょう。
平蔵の頭では少し休憩しましょう。この先は作者が一番ビビッた岩壁下りです。平蔵の頭を出発すると少し平行移動した後、登りコース・下りコースに分かれます。登りコースは突き当った岩壁を右折です。(下りコースはその壁を降りてくる) 右折してチョット登ると、ありえない位の高さがある岩壁の上(写真の「平蔵の頭」参照)に出ます。いまからココを下ります。信じられません。鞍部まで約15m程。もちろんクサリが着いていますが、高さがあるだけにかなり怖かったです。(作者はココが一番怖かった〜) なんとか下りきると、その先が平蔵のコルとなります。
|
 剱岳(やっと見られた!) |
 門への取り付き |
 門通過中1 |
 門通過中2 |
 シルエット |
 平蔵の頭 |
 ここ登ります |
 |
|
| 平蔵のコル〜剱岳=約30分 |
さあ、いよいよ次に登場するのは「カニのタテバイ」です! う〜ん、確かにほぼ垂直の岩壁登りで怖そうだし、手が滑ったらオシマイって感じですね。でも、がっちり渋滞していましたので、作者とのその一行はゆっくり見物してから挑戦しました。最初の3歩・4歩まではそうでもなかったですが、その後で左側へ移るあたりで足場が乏しくなり、ちょっと不安になります。それ以外は足場や持ち手が良いところにあって、どうにか登りきれました。焦ることなく、手足を滑らせなければ通過できますので、みなさんも頑張ってください。
カニのタテバイを通過した後でも、すこしクサリがあったりしますが、特に危険箇所はありません。ガレ場の上り坂をたどって20分ほど登ると、意外と広い剱岳頂上に到着でーす。
|
 カニのタテバイ全貌 |
 タテバイ下部より |
 タテバイ(中上部) |
 タテバイ(最上部) |
 タテバイ直後も岩登り |
 頂上直下 |
 剱岳頂上 |
 |
|
| 剱岳〜平蔵のコル〜一服剱〜剱沢小屋=約35分+約70分+約60分 |
ようやくたどり着いた剱岳頂上は、意外と広い所ですが、岩が崩れやすいので、あんまり動き回らないほうが良いでしょう。景色はもちろん最高でしたが日本海は雲の下のようでした。
作者とその一行は祠の前でアホな記念写真を撮って、しばらく休憩してから早めに下山を開始しました。下りの危険箇所はカニのヨコバイ。タテバイよりコワイと言われていますが、作者はタテバイの方が高度感があるし、足場が乏しいので怖かったです。
頂上を出発してしばらく下ると、正面に平蔵の頭と大岩壁が目に入ります。あの岩壁を下ってきたのかと思うと信じられない気がしますが、今度はアレを登るのです・・・。崩れやすいガレ場を慎重に下っていくと、下り専用コースに分かれたあと、右側に回り込むように降りるポイントが現れます。次の足場が見つかりにくく、ちょっと戸惑いますが、クサリを頼りに勇気を出して右下の足場に降りると、あとはクサリを持ちながら平行移動するだけで通過できます。ここがカニのヨコバイです。あれ?もうおわり?って感じで通過しちゃいました。
カニのヨコバイの次には今度は長〜いハシゴがあります。なかなか気を抜けないポイントだらけですが、このハシゴを下ると、またもや足場に困るクサリ場が現れます。慎重に降りましょう。下りきったら剱山荘〜剱岳間で唯一のトイレがあります。トイレを通過すると、登り用コース(カニのタテバイ方面)との分岐点=平蔵のコルに出ます。登りでは分岐があった事は気が付かなかったですね。カニタテばっかり見てたのかな・・・。
次はいよいよ平蔵の頭に向けてあの大岩壁を登ります。途中、クサリが無くなる部分が怖かったです。かなり多くの登山者が歩いたせいか岩面が丸く磨かれていて、とても滑りやすい表面となっていますので、クサリの無い所では本当に慎重に進んでくださいね。
平蔵の頭からはガレ場の急坂下りが続きます。もう危険箇所はありませんが、ずーっと下り坂。不安定な岩ゴロが疲れた膝に襲いかかります。ココで気を抜いて滑落する登山者も多いと言われます。ここが本当の試練と思い最後まで気を抜くことなく無事下山しましょう!なお、下山路では前剱のピークを踏むことなく巻き道から一服剱へ渡れます。ほんの少しは楽できるハズです・・・。
|
 難所一望 |
 カニのヨコバイ |
 長ハシゴ |
 下りコースのトイレ |
 剱山荘が見えれば一安心 |
 |