奧穂高岳
日 数 2泊3日
体力度 ★★☆
危険度 ★★☆
工 程 1日目=上高地〜横尾〜涸沢ヒュッテ
2日目=涸沢ヒュッテ〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜穂高岳山荘〜涸沢岳〜涸沢ヒュッテ
3日目=涸沢ヒュッテ〜横尾〜上高地
歩行時間 1日目=約4時間5分
2日目=約4時間25分
3日目=約3時間40分
(休憩時間、電車バス等の乗物待時間を除く)
駐車場 沢渡(500円/日)
歩行日 9月23日〜25日
備 考 涸沢ヒュッテ=早朝7℃、日中18℃、奥穂高岳頂上=日中11℃
面積事項 本サイトで紹介する全ての情報には作者の主観が含まれているものとし、作者登山時による参考データとします。登山計画時や実登山時に本サイトのデータを使用する事は、個人の判断によるものとし、実状と差異が生じた場合でも、本サイト側には一切の責任を持たないものとします。
コース図 & 標高*距離グラフ
Highslide JS
コース図
Highslide JS
標高*距離グラフ(1・3日目)
Highslide JS
標高*距離グラフ(2日目)
(地図、グラフはカシミール3Dを利用)
レポート<1日目>
マイカーアプローチ

 松本市より国道158号にて上高地方面へ。上高地は通年一般車両乗入禁止規制のため、釜トンネル手前の沢渡(さわんど)にある駐車場に車をおきます。沢渡には村営・民営の駐車場が多数ありますが、今回は村営第一駐車場に駐車。駐車料金は1日500円。砂利引きで150台程度の駐車スペースがあり、場内にはトイレもあります。

 沢渡から上高地まではバスまたはタクシーとなります。バスは片道1000円・往復1800円(2004年・大人料金)、タクシーは4400円〜が相場。今回は駐車場でザックの最終確認をしていたらタクシーの運転手さんが営業に来られて、うまく「相乗り」に参加できたのでタクシーで快適に上高地入りとなりました。(料金は1人1100円でした。)


上高地バスターミナル

上高地〜横尾=約2時間5分

 上高地から横尾までは標高差約100mほどの林道歩です。道幅が広く平坦なため、ついついペースが上がりがちですが、景色が良いのでこの区間はのんびり歩きましょう。次の休憩ポイントの明神まで約35分、明神〜徳沢は約40分、徳沢〜横尾は約50分でした。

 林道の左手には常に梓川が流れ、天気が良ければ岳沢の上に目指す奥穂高岳が見えるハズです。また、徳沢の手前まで見られる明神岳も堂々たる姿です。

Highslide JS
上高地から望む早朝の焼岳


林道を行く登山者

横尾〜涸沢ヒュッテ=約2時間

 横尾からは山道になります。横尾山荘にはジュース、食べ物、土産物や靴など色々なものが売っていますので、持ち物に不足品がありましたらここで調達すると良いでしょう。

 休憩が終わったら、横尾橋を渡って登山道に入ります。まもなく、あたりは明るいシラビソの森となります。横尾橋から本谷橋まで、勾配はほとんどありません。横尾橋から約20〜30分ほど歩くと、左手にそびえる屏風岩の向こうに前穂高岳の勇姿が見え始めます。とてもキレイです。景色に見とれながらさらに30分ほど歩くと本谷橋に到着です。(横尾〜本谷橋間は約55分)


横尾


シラビソの森

Highslide JS
前穂高岳の勇姿

 本谷橋は吊り橋です。結構揺れますので、面白がって故意に揺らさないでくださいね。橋の下では多くの登山者が休憩をとっています。(作者とその一行が行った時は、混んでいて、川原が芋洗い状態でした。) 沢の水は無色透明でとてもキレイなのですが、涸沢ヒュッテのパンフレットによると、「飲めない」という事ですので注意しましょう。


本谷橋

 本谷橋を出発すると、石ゴロの急登になります。ですが、足下がシッカリしており、わりと歩きやすい道です。この急登は約30分ほどで勾配が和らぎます。まもなく、前方に奥穂高岳と涸沢カールが見え始めます。樹林を抜けて空の開けたガレ場の道になる頃には涸沢カールはもう目の前。涸沢槍のトンガリがかっこいい!目指す涸沢ヒュッテは前方やや左手にみえる鯉のぼり(吹き流し)の所です。(本谷橋〜涸沢ヒュッテ間は約1時間5分)


カールの入口付近

Highslide JS
涸沢カールを目指す登山者


もうすぐ涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテにて1

 涸沢ヒュッテからは言うまでもなく涸沢カールを一望できます。右手から北穂高岳・涸沢槍(トンガリ)・涸沢岳・穂高岳山荘・奥穂高岳・吊り尾根・前穂高岳と北尾根を形成するピーク群(6峰・7峰・8峰)、さらに屏風岩が一望できる事でしょう。

 この時期(9月下旬)は紅葉の始まりの時期で、木々がうっすらと色づき、これもまたキレイでした。

 テント場は涸沢ヒュッテと涸沢小屋の間のガレ場にあります。テント場の利用受付は13時からでした。早くついてしまったら、先に設営しても良いとの事。利用料は1幕500円/日(2005年実績)です。石の上にテントを張りますので、接地面をできるだけ平らにしておかないと、寝る時かなり痛いです。当然シェラフ下に敷くマットは必須です。(エアマットを推奨)


涸沢ヒュッテのテント場

Highslide JS
北穂高岳と涸沢テント村

Highslide JS
北穂高岳と涸沢小屋

涸沢ヒュッテにて2

 ヒュッテ敷地内の屋外には早朝から営業している売店があり、おでん(100円〜150円/品)の他、缶ビール(500ml=700円、350ml=500円)、生ビール(800円)、パン、お菓子、土産物などが売られています。屋内にも用品や土産物中心の売店があります。(値段はいずれも2005年実績)

 トイレはチップ制(100円)です。ちなみに、お金を入れなくても中に入って用を足せます。入場するとセンサーが働いて「このトイレは有料トイレです・・・。」等とお姉さんのだるい声が流れます。(ハイテクです。) 女性&大便用便器はヒータ付洋式トイレもあって結構きれい。照明も付いているしオシリは暖かいし、眠くなりそうでした・・・。)

 トイレのドアに書いてあったのですが、涸沢ヒュッテのトイレ層は全7層(500kg/層)あって、全部を年3回以上ヘリコプターで下界に降ろして洗浄するそうです。使用されるトイレットペーパーは1200ロール/月。なので、「みなさんチップお願いね!」という事でした。

 あと、ヒュッテ内にはスタンプ台があります。紙(カレンダーの裏紙)も置いてるので、記念にどうぞ!


涸沢ヒュッテ


涸沢ヒュッテ


涸沢ヒュッテ

 
レポート<2日目>
涸沢ヒュッテ〜ザイテングラード取り付き=約50分

 涸沢ヒュッテから穂高岳山荘までの登山道では「ザイテングラード」と呼ばれる難所を通ります。涸沢ヒュッテからザイテングラードまでのルートは2通り。1つは涸沢小屋を経由するコース、もう1つは、今回歩いたカールの中央付近を横断するパノラマコースです。

 作者とその一行は、早朝、ヘッドライトの明かりを頼りにテント場を出発。コース上には絶えずペンキマークが付いていますので迷う事なく、約30分ほどで涸沢小屋からのコースと合流できます。合流点からザイテングラード取り付き(ザイテングラードの下部)までは約20分ほど。

 ザイテングラード取り付き(以後、ザイテン取付)は比較的平らな広場ですので、ここでは休憩をとりました。ザイテングラードでは三点指示が必要になりますので、ストックを持っている方は、ザックに固定しておきましょう。また、手をかける岩には、鋭く尖った部分がありますので、デリケートな手の方はグローブ(手袋)があると良いでしょう。

Highslide JS
ザイテン取付

ザイテン取付〜穂高岳山荘=約50分

 準備ができたら、いよいよザイテングラードへ向かいましょう。ザイテングラードが難所と言われるのは、岩に手足をかけてよじ登るような所をいくつか通過するからだと思います。ですが、いずれも落ち着いて登れば問題ない所ばかり・・・。もっとも注意が必要な部分は、ザイテン取付から約10分後ぐらいに現れるクサリ+ハシゴ場の付近です。あまり力まずに、かといってナメ過ぎずに、自分のペースで通過してください。稜線が近づき、鞍部に穂高岳山荘が見え始めたら難所・難所とい言われるザイテングラードも無事通過となります。
Highslide JS
ザイテングラードを登る

Highslide JS
ザイデングラードに立つ!

Highslide JS
ザイデングラード中部


鉄ハシゴ通過

 穂高岳山荘では有名な石畳テラスがお出迎えしてくれます。「ついにここに立った!」という感動する作者とその一行。早速ザックをおろして休憩しました。ここからの眺めは最高です!テラスの縁に腰掛けたり立ったりするのは自由ですが、調子に乗って落ちないでくださいよ〜。

 そうそう、穂高岳山荘にもスタンプ台があります。でもコチラには「紙」は無かったです。


もうすぐ奥穂高山荘

Highslide JS
石畳テラス

穂高岳山荘〜奥穂高岳=約30分

 さあ、いよいよ今回の目的地。国内では標高第3位の奥穂高岳(3190m)への登りです。登山道は穂高岳山荘の横にそびえ立つ岩壁にあります。ほとんど垂直?という感じの壁登りとなりますので、もちろん両手は使えるようにしておきましょう。この岩壁では穂高岳山荘をスタートしてから最初の10分が難所エリアとなります。ザイテングラードと違って、ほとんど垂直ですので、下を見るとかなり怖いのですが、手足を掛ける所は必ずありますので、ゆっくり慎重に登れば大丈夫です。途中にハシゴ2本、クサリ1カ所があります。いずれも先を急がず、必ず一人ずつ通過しましょう。先に行った方のアドバイスを聞くことも大切です。ハシゴ2本を通過した後、クサリとなりますが、この時、足下の岩がナナメで、表面が滑りやすいので注意してください。皆さん、落ちないでね・・・。(高所恐怖症の方は無理かな・・・?)
Highslide JS
穂高岳山荘脇の岩壁
Highslide JS
難所拡大
Highslide JS
難所を行く登山者
Highslide JS
下を見るなよ〜

 難所を通過すると普通のガレた岩稜に出ます。ここから奥穂高岳の頂上までは約20分。はやる気持ちのせいか、非常に長く感じますが、依然岩稜歩きですので、あわてずのんびり行きましょう。なお、難所部分の通過など渋滞が予想されます。作者とその一行は往路30分、復路35分でしたが一般的な地図に記載されている参考時間は往路50分、復路30分です。計画上では参考時間以上を予定しておいた方が良いと思います。

 奥穂高岳の頂上が近づくにつれ、前方に「ジャンダルム」が見え始めます。スゴイい迫力です。天気が良ければジャンダルムの上に人が立っているのが見えるでしょう。進行方向右手には飛騨の名峰・笠ヶ岳。さらに、後ろを振り返ると涸沢岳、北穂高岳に槍ヶ岳が見えます。雑誌等でよく見る穂高連邦(槍穂)の写真そのものです。夢のようだ〜!さらに、左手の下方には涸沢カールと2つの山小屋も見えます。ウルトラ・ビューティフル〜!
Highslide JS
奥穂頂上への岩稜

奥穂高岳〜穂高岳山荘=約35分

 奥穂高岳山頂には方位盤と祠があります。いずれも狭いので、他の人を押したりしないように十分注意しましょう。お互い気をつけないと本当に滑落しますので、十分注意してください。(特に中高年の団体の方々は夢中になって周りが見えなくなる傾向が見受けられます。これは偏見ではありません。事実大事故につながる事ですので、真摯に受け止め頂きたいものです。)

 頂上からは前出の名峰の他、前穂高岳や焼岳も望めることでしょう。ジャンダルム付近の険場もクッキリ見えて迫力満点です。まさに360度の大パノラマ!
Highslide JS
奥穂高岳頂上
Highslide JS
奥穂高岳頂上の方位盤
Highslide JS
北穂高岳と槍ヶ岳
Highslide JS
ジャンダルム

 さて、奥穂からの下山時も注意して歩きましょう。特に難所といわれるところでは下山時の方が事故が多いという事です。最後の岩壁急降下では登り以上に慎重に降りてくださいネ。

穂高岳山荘〜涸沢岳〜穂高岳山荘=約15分+約10分

 無事に穂高岳山荘まで降りてきた作者とその一行は、国内標高第8位の涸沢岳(3110m)へ向かいました。涸沢岳の頂上へは、穂高岳山荘から約15分。特に危険箇所はないガレ場の登りです。ただし、涸沢岳頂上ではカール側及び北穂高岳側はスパっと切れ落ちているので注意が必要です。

 なお、涸沢岳〜北穂高岳方面はかなり危険を伴うコースとのことです。上級者対象ルートですので、安易に進まないよう注意してください。もし、涸沢岳〜北穂間を歩きたいのなら、北穂から涸沢岳へ進む方向が良いようです。


奥穂高山荘から望む涸沢岳
Highslide JS
奥穂高山荘のヘリポート


涸沢岳頂上

穂高岳山荘〜ザイテン取付〜涸沢小屋〜涸沢ヒュッテ=約40分+約30分+約5分

 穂高岳山荘からザイテン取付までの下降では、スピードの出すぎに注意しながらゆっくり降りてください。先のとおり難所という所は下りで事故が起きるモノです。さて、作者とその一行はザイテングラードを無事に降りた後、涸沢小屋経由でテント場まで下山しました。ザイテン取付からパノラマコースとの合流点までは約10分。合流点を過ぎた後の涸沢小屋までの登山道は、段差が大きく、疲れも重なって少々歩きにくく感じました。パノラマコースの方がラクだったかも・・・。
Highslide JS
ザイデン上部より
Highslide JS
涸沢小屋から見た涸沢ヒュッテ

 涸沢小屋ではナント!ソフトクリームを売っていました。1つ500円です。悩みに悩んだ後、作者とその一行はソフトクリームをあきらめ、涸沢ヒュッテへ帰ってからの生ビール(祝杯)を選択したのでした。(涸沢小屋でも生ビールは売られてました。)

 
レポート<3日目>
涸沢ヒュッテ〜横尾〜上高地=約1時間45分+約1時間55分

 涸沢ヒュッテから横尾、上高地までのルートは1日目の逆行となります。

 明神を過ぎると観光客が多くなります。イライラしないで歩きましょう!(イライラしてしまった作者は衝動に駆られ、手に持ったストックで観光客を・・・とならないよう、ストックはあらかじめザックに固定して歩きました〜♪ 観光客の皆さん、下山中の登山者には気を付けてね!)

 なお、横尾〜上高地間の参考時間は、横尾〜徳沢が約40分、徳沢〜明神が約35分、明神〜上高地が約40分でした。

 
 

Google
WWW を検索 I LOVE THE MOUNTAIN を検索
copyright(c)2002 mizuo All Right Reserved
This caption can be styled using CSS.