| 冷池山荘〜布引山〜鹿島槍ヶ岳(南峰)=約45分+約45分 |
午前4時テント場出発。サブザックにカメラと雨具を入れ、ヘッドライトの明かりを頼りに鹿島槍ヶ岳へのピークハントに出かけます。テント場を出発してしばらくすると雪渓を2つ渡りました。早朝のため凍っており、ツルンツルンでした。正直怖かったです。(特に2つ目のが危なかったです。) 雪渓を過ぎてしばらくは、ほとんど水平移動です。木々の間を通り抜けると布引山の麓部分に出ます。このあたりでようやく前方に鹿島槍ヶ岳が見えます。 |
 日の出 |
 布引山 |
ここからはガレ場です。爺ヶ岳同様、ジグザグに登りながら高度を上げます。下界には後続者のヘッドライトがチラチラと揺れていました。どうやら作者が一番手のようです。さすがに軽荷だと足が速く、意外と簡単に布引山ピークに達しました。布引山の頂上付近はアップダウンが少なく、力を抜いて稜線歩きが楽しめます。布引山のピークを越え、鹿島槍へのちょっとした鞍部のあたりで日が昇り始めました。
進行方向右手、曇の間から朝焼けが広がります。この日は風が強く、稜線は案外狭いので歩行には注意して進みましたが、ザックをおろして朝焼けの写真を撮っている時、事件が発生したのです。
・・・前方にそびえる鹿島槍ヶ岳(南峰)に向かって、カメラを構えているとなにやら「フゴー!フゴー!」という声が聞こえます。作者は雷鳥かな?と思ってカメラを握りしめ、声のする稜線下を覗くと、ナント、猿が突進してくるではありませんか!しかも2頭。間違いなく野猿です。(当たり前か・・・)
2頭は「追いかけっこ?」している最中のようで、かなり興奮してました。あっという間に稜線上に駆け上がった猿。作者の距離は約3メートル。稜線の幅は約80cm。逃げ場なし・・・。2頭は興奮状態のまま、こちら(作者)の様子を窺っております。1頭が作者を見ながら2、3歩近づきました。かなりヤバイ。作者がストックを握りしめて交戦の意を決した時、「敵」はそろって、反対側の斜面をまたもやスッゴイ勢いで走り去って行きました。あ〜怖かった。その後の作者が、猿の出現に怯えながら歩を進めたのは言うまでもなし。みなさんも気をつけましょう。
さて、鹿島槍ヶ岳への最後の登りもガレ場ジグザグでした。ピークが近づくにつれて当然のことですが登りがきつくなります。ただ、軽荷のうえ、これが最後の登りということもあり、楽しく登れました。そして、ついに鹿島槍ヶ岳頂上(南峰)到着!やったー!しかも1番だー!鹿島槍ヶ岳・南峰の頂上は、槍のように特別とがっている狭苦しい所ではなく、十分広かったです・・・。 |
 鹿島槍ヶ岳(南峰)頂上 |
 鹿島槍ヶ岳(北峰) |
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| 鹿島槍ヶ岳(南峰)〜布引山〜冷池山荘=約30分+約30分 |
頂上(南峰)ここから眺める鹿島槍ヶ岳・北峰への吊り尾根、その先に延びる超難関の八峰キレット、そして五竜岳、唐松岳へのなが〜い稜線の美しさは格別でした。まさに大展望ですね。もちろん、剱岳もバッチリ見えます。今回はここで引き返しますが、「八峰キレット」って実際に見ると歩きたくなりましたね。本当にスゴイ迫力でした。 |
 八峰キレット |
 南峰からの下り |
| 作者は南峰1番乗りに気をよくして、思う存分シャッターを切り、2番手の到着を待たずに冷池山荘へ再出発。途中ですれ違う人々に、「早いねー」と言われるのが気分よかったです!特に重荷で既に息が上がっている人を見ると、楽しくなっちゃいますね。(失礼失礼・・・) |
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| 冷池山荘〜西俣出合〜大谷原=約2時間45分+約55分 |
冷池山荘のテント場についてテントを撤収し、ずっしりと重いザックを背負ったら、とりあえず冷乗越まで移動。飲料水が残り少ない人は、冷池山荘で水を分けてもらうか飲み物を買っておくと良いでしょう。冷乗越からは北アルプス最大の急坂と言われている、赤岩尾根を下ります。疲労度満点の上、林道に出るまで水場がありませんのでご注意を。
冷乗越では靴ひもをキッチリ締め直して再出発。冷乗越を出発して約5分程で、やせ尾根の危険箇所に入ります。ここは本当に危ないです。下りでは進行方向右が岩壁、左がガケで、歩行スペースは幅20〜30cmくらい。足場がもろく、今にも崩れ落ちそうでした。ストックは短く畳んでザックに固定するか、片手に持ったほうが良いです。危険箇所はワンポイントではなく右へ左へとカーブしながら約20分ほど続きます。 難所を通過した後は空の開けた岩稜の急坂(下り)となります。左手には鹿島槍ヶ岳の南峰・北峰が去りゆく作者を静かに見つめていました。 |
 冷乗越 |
高千穂平で一息いれたら、いよいよ急坂へと突入します。冷乗越で稜線と別れてから約45分経過。この先は樹林です。急降下の途中には木製の階段・ハシゴの類がいくつも現れます。鉄階段も2カ所程あります。確かにスゴイ道です。登りを考えると気を失いそう!登山口は沢の音と共に近づき、冷乗越から約2時間30分、赤岩尾根の登山口となる西俣出合に到着!ツカレタ〜!
河原に向かって道なりに進むと、前方に砂防ダム、対岸に登山道が見えます。沢の流れはかなり急です。「渡るのかな?」と思っていたら答えはすぐに出ました。ダムの下にトンネルがあるのです。おもわず「へぇ〜!」でしたね。さて、ここから大谷原までの約55分間はつらい林道歩きです。林道は軽い下りの砂利道でした。ここで自転車が欲しいね。車がいいな。籠でもいいっすよ・・・。 |
 冷乗越から見る鹿島槍ヶ岳 |